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[No.020:増える亜鉛不足]


 栄養素に関する知識は、テレビや雑誌、新聞などでよく取り上げられるようになったおかげで一般にも知れわたってきました。しかし、亜鉛と聞くと金属を連想して、栄養素をイメージする人はまだ少ないのではないでしょうか。

 亜鉛は、身体にとって欠かすことのできない栄養素でミネラルの仲間です。牡蛎(かき)、玄米、ふ、そば粉、ごま、アーモンド、小魚、海藻、緑茶などに豊富に含まれています。

 私たちの身体は細胞でできていますが、この細胞が生まれ変わるのに亜鉛が必要とされます。したがって、亜鉛が不足すると、発育が遅れる(身長が伸びないなど)、傷の治りが遅くなる、毛が抜ける、爪や肌がかさつく、味覚異常、情緒不安定、性能力の減退などの障害がでてきます。

 その中で最も代表的な障害は味覚異常です。味覚異常になると何を食べても味を薄く感じたり、味を感じることができなくなり、食事を楽しめなくなります。このような自覚症状があるため、味覚異常は亜鉛不足を知るバロメーターにもなります。

 厚生省で定められている亜鉛の1日あたりの所要量は、成人男性で10〜12mg、女性で9〜10mgです。これは、牡蛎なら1日5粒程度の量(牡蛎フライ1人前程度の量)です。

 こうしてみると亜鉛は簡単にとれそうですが、近年、20〜30代の若い世代を中心に味覚異常者は増加してます。これは、亜鉛不足者が増加している証拠で、亜鉛を多く含む食品が若い人になじみの薄いものが多いということと、亜鉛の吸収を妨げる食品添加物の入った加工食品の利用の増加、アルコールの飲み過ぎ、ストレスなどが原因であると考えられます。

 もしあなたが味を感じなくなった、濃い味を好むようになったと感じるなら、亜鉛が不足している可能性があります。そんな方は、今が旬の牡蛎を食べたり、サプリメントなどで亜鉛を補ってみてはいかがでしょうか。

味覚障害については、「No.009: 亜鉛不足で味覚異常 」「No.045: 増える味覚障害」もぜひ参考にして下さい。

---2002.1.5 (c) Mari Wakasugi ---

 

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