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快適サプリメント生活
【第9回 亜鉛不足で味覚異常】

「おいしいものが好きですか?」と聞かれた時、どう答えますか?おそらくほとんどの人が「YES!」と答えるはずです。食べることは、生きていくうえでの基本ですし、そこにはおいしいかどうかがつきものです。そして、このおいしさを感じる感覚を味覚といいますが、最近、先の質問に答えることができない味覚異常の人が増えています。

 おいしさを感じるのは、舌の上にある味蕾(みらい)と呼ばれる器官です。花の蕾(つぼみ)のような形をしているためこのように呼ばれています。舌を拡大してよく見ると小さな突起がたくさんあるのがわかります。これを舌乳頭(ぜつにゅうとう)といい、舌乳頭の中に味蕾があります。この味蕾に味の成分が接触すると味を感じるのです。

 味蕾は生まれた時が最も多く、少しずつ減ってきて70歳を過ぎると、生まれた時の1/3くらいになってしまいます。年とともに味覚が衰えてしまうのはこのためです。

 また、味蕾は非常に新陳代謝の活発な場所で、常に作りかえられています。そして味蕾が作られる時に欠かすことができないものが、亜鉛というミネラルです。亜鉛は、たんぱく質を合成する時に必要な酵素の成分で、味蕾の様に新陳代謝の活発な細胞ほど多く必要とされます。このため、亜鉛が足りないと、味蕾が作られなくなり味も感じなくなります。最近、急増している味覚異常の主な原因はこの亜鉛が不足しているためといわれています。

 亜鉛は日本では所要量が定められていませんが、アメリカでは成人1人当たり1日15mgは最低必要とされています。日本では現在平均9mgしかとられていません。さらに若者にいたっては、わずか6mg程度しかとられていないという調査結果も出ています。

 亜鉛は、牡蛎(かき)、玄米、ふ、そば粉、ごま、アーモンド、小魚、海藻、緑茶などに多く含まれています。これらの亜鉛を多く含む食品は、若者にはなじみの薄いものばかり。さらに、加工食品の利用やファースト・フードなどの簡便な食生活を続けていると、亜鉛が欠乏するのは当然のことでしょう。また、アルコールの飲み過ぎ、ストレスを強く受けている人なども亜鉛は不足しやすく、現代生活はまさに亜鉛不足をもたらす生活といえます。

 便利な生活に慣れてしまった現代人、食生活も含めてなかなか今の生活を変えるのは困難ですね。でも、味を感じられない生活なんて、日々の暮らしまで味気なくなってしまうようでとっても寂しい!亜鉛の入ったサプリメントなどで手軽に亜鉛不足を補うのが得策かもしれません。

---2000.3.11 (c) 2000 by Mari Wakasugi ---


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