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[No.077: 腸内の善玉菌を増やそう!]


 毎日、正常に便通がありますか?ストレスが多く忙しい毎日を送っていると、便秘や下痢に悩まされることも少なくありません。腸内のトラブルは、腸内細菌のバランスが崩れたときに起こるといわれています。あなたの腸内環境は健全ですか?

■善玉菌と悪玉菌

 大腸には約400〜500種類の細菌が住んでいるといわれていて、善玉菌と悪玉 菌にわけることができます。

 善玉菌は、身体に有益な細菌で、ビフィズス菌をはじめとする乳酸菌が代表的です。一方、悪玉菌は有害な作用をする細菌で、大腸菌、ウェルシュ菌などがあります。

 私たちの身体のなかでは、善玉菌と悪玉菌が共生し、バランスを保ちながら絶えず増殖していますが、このバランスが崩れるとさまざまなトラブルが起こります。

 便秘や下痢は腸内細菌叢が乱れたときに起こることは実証済み。下痢を起こすのは主に、バランスの崩れた腸内の大腸菌のしわざといわれています。

 また、悪玉菌がタンパク質を分解した際にできる物質が、臭いおならの元になります。腸内の悪玉菌が増殖していると、便やおならが臭くだけではなく、体臭や口臭にも影響が出ます。

■ストレスで悪玉菌が増える

 悪玉菌が増えるのは、ダイエットによる少食や消化の良いものだけを食べたり、肉中心の食物繊維の少ない食生活が大きな原因ですが、ストレスも大きく関係しています。

 NASAの研究で、宇宙飛行士の腸内細菌叢を調べたところ、宇宙に飛び立った際に腸内細菌叢が大きく乱れ、強力な悪玉菌が増えていたことがわかりました。つまり、大きなストレスがかかったときに、悪玉菌が増えるというわけです。

 ほかに、動物実験でも、ストレスと腸内細菌叢の関連性は証明されています。日常生活でストレスを多く浴びている人は、食生活に気をつけていても、悪玉菌が増えてしまうのです。

■善玉菌を増やすには

 腸内環境をよくするには、善玉菌を増やすこと。乳酸菌を積極的に補うことで、善玉菌を増やすことができます。

 乳酸菌は、食物繊維や糖を分解して、酪酸や酢酸をつくり、腸内を酸性にします。悪玉菌は酸性が苦手なので、その度合いが高まれば、ウェルシュ菌などの悪玉菌やウイルスを減少させることができます。また、酸は腸を刺激して、便通をよくします。乳酸菌はヨーグルト、納豆、漬け物などに多く含まれています。

 また、乳酸菌の好物であるオリゴ糖をとるのも、善玉菌を増やす方法です。オリゴ糖は消化されにくい糖なので、胃や腸を通過し、乳酸菌のいる大腸にそのままたどりつき、エサとなります。エサが増えた結果、乳酸菌の動きが活発になり増殖します。

 オリゴ糖は、ゴボウ、玉ねぎ、バナナ、はちみつ、大豆や大豆製品などに含まれていますが、特定保健用食品としてさまざまな種類のオリゴ糖が売られていますので、そちらを使うほうが効果が期待できるでしょう。

 食物繊維も善玉菌を増やします。食物繊維は大腸にどとくと分解され、酪酸、酢酸、プロピオン酸などの酸をつくり、腸内環境を酸性に傾かせ、悪玉菌が増えるのを防ぎます。また、腸内細菌がつくった酸は腸のぜん動運動を活発にするため、便秘を予防します。

 ストレスを減らし、善玉菌を増やすものをとって、腸内環境をすこやかに保ちましょう。

オリゴ糖については【オリゴ糖の健康パワー】も参考にしてください。

---2001.9.1 (c) 2001 by Mica Okamoto ---

 

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