サプリメントFAQ
Q:2 サプリメントと医薬品の違いは?
A:2見た目は同じようですが、まず法規制により表示部分が違います。
◆表示◆
医薬品は薬事法で定められた成分含有量などの基準をクリアし、厚生省から承認を得て、「○○に効く」といった効能をうたうことができます。しかし、食品は、効果効能・1日の服用量などはうたうことができません。成分も通常食べられるものや食品衛生法で食品添加物として認められているものに限られます。
以前、錠剤やカプセルといった形状は、食品では使えませんでしたが、最近規制緩和され使えるようになりました。
◆成分◆
医薬品のほうが、効果が高い成分が入っているような気がしますが、成分が同じ場合も多々あります。
ビタミンには天然から抽出したもの、天然に存在する化合物と同じものを化学合成したもの、天然に存在する化合物に側鎖などをつけた誘導体の3タイプがあります。
天然物と化学合成品は、一部のビタミンを除き、医薬品でも食品としても取り扱うことができます。つまり、医薬品と食品で天然物と化学合成品の場合は、成分の違いはありません。
ただし、ビタミンEは、医薬品では天然と合成どちらも使用は許可されていますが、食品では、栄養強化の目的であれば、天然のみの使用しか認められていません。
誘導体は、吸収率を高めたり、毒性を減らすなどの目的で医薬品として開発されたものなので、医薬品でしか使用できません。
◆含量◆
医薬品の方が含量が多いと思いがちですが、ビタミンA、B1, B2, C, D,Eは、食品の場合でも特に含量の上限値は決められていないため、食品でも医薬品と同等量が含まれている場合もあります。また、食品のなかでも、上限がないものもあるので、医薬品より多く入っている成分もあります。
医薬品の場合、病気を治すために、1日の服用量が第6次改定日本人の栄養所要量ビタミンの許容上限摂取量を上回る場合もあります。
【医薬品としてのビタミン】
ビタミンの種類 |
1日最大分量 |
効果・効能が認められている症状 |
ビタミンA |
4000IU |
目の乾燥感、トリ目 |
ビタミンB1 |
100mg |
神経痛、筋肉痛、関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)便秘、眼精疲労、脚気など |
ビタミンB2 |
45mg |
口角炎、口唇炎、口内炎、皮膚炎、ニキビ、肌荒れなど |
ビタミンB6 |
100mg |
口角炎、口唇炎、口内炎、皮膚炎、ニキビ、肌荒れなど |
ビタミンB12 |
1500μg |
貧血、腰痛、手足のしびれ、肩こりなど |
ビタミンC |
2000mg |
シミ、ソバカス、日焼け、歯茎からの出血 |
ビタミンE |
300mg |
肩・首筋のこり、手足のしびれ、冷え症、腰痛、月経不順など |
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