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快適サプリメント生活
【第66回 近頃増えてるセレン不足】

 セレンとは、身体にとって必要な微量栄養素のことです。セレニウムとも呼ばれているミネラルの一種で、かれい、まいわし、わかさぎ、かつお、まぐろなどの魚や、ホタテ貝やカキなどの貝類に多く含まれています。

 セレンを多く含む食品は、昔から日本人がよく食べてきたものばかりなので、不足することのない栄養素といわれてきました。しかし、近年、食生活の欧米化に伴い、魚介類を摂取する人が減ったり、野菜しか食べないといった極端な偏食や無理なダイエットをする人などが増え、セレン不足の人も少しずつ増えてきました。

 セレンの代表的な働きは、体内に出現した余分な活性酸素が悪さ(様々な病気やシミやくすみなどの原因となる)をしないように除去する抗酸化作用です。この抗酸化作用は、非常に強くビタミンEの50〜100倍とも言われています。

 また、日本人の死因の第一位であるガンとセレンの関係については、多くの疫学調査が行なわれており、セレンの摂取量が少ない人は、セレンをきちんと摂取している人に比べてのガンによる死亡率が高いという報告もあります。

 セレンには、男性の精子の運動量を正常化する働きもあります。子供が欲しいのになかなか恵まれない不妊カップルが増えているのは、男性のセレン不足による精子の運動量の減少も原因のひとつと考えられています。

 その他、セレンには水銀やカドミウムなどの毒性を低下させたり、免疫機能を高める、皮膚や毛髪のたんぱく質を作るのを補助する、肩こり・冷え症・生理不順などを予防改善する、といった働きもあります。

 ただしセレンは、身体にとって有効な量と中毒を起こす量が近いので、注意が必要です。必要量は女性で45μg、男性で60μgですが、1日300μg以上とると、下痢、腹痛、脱毛、吐き気、爪の変形、などの中毒症状を起こすこともあります。

 食品からだけの摂取の場合、心配ありませんがサプリメント等で摂取する場合は、パッケージに書いてある量をよく見てとり過ぎないようにしましょう。

---2002.4.13 (c) by Mari Wakasugi ---


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