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快適サプリメント生活
【第56回 老人性難聴の予防にはビタミンE&ビタミンB12】

 年齢が進むとともに、「耳の聞こえが悪くなった。」と訴える人は増え、60歳を越えると4人に1人の割合で、こういった聴力の低下を自覚すると言われています。

 耳の病気(中耳炎、内耳炎、耳の外傷など)による聴力の低下は、若い人でも起きますが、年を重ねるとともに少しずつ起きてくる聞こえの悪さは、老化現象の一種で、高齢者特有のものです。

 この加齢に伴う難聴(老人性難聴)は、血液循環の衰えが主な原因です。血液が身体の隅々まで行き渡りにくくなり、脳にも血液が十分に送られずに聴神経能力が低下します。その結果、神経伝達が困難になり、耳の聞こえが悪くなるわけです。

 このような老人性難聴の予防や進行を遅らせるためには、耳を酷使しすぎないことが最も重要ですが、血液循環を改善し年齢ともに不足しやすい栄養素の十分な補給もポイントとなります。

 血液循環を改善する代表的な栄養素といえばビタミンE。ビタミンEは、うなぎ、カツオ、鰯、かぼちゃ、小麦杯芽、サフラワー油、大豆などに豊富です。

 しかし、高齢になると栄養素の吸収が悪くなってくるので、食品からだけで十分な量をとるには、かなりの努力が必要です。このため、サプリメントでの補給がおすすめです。ビタミンEは脂溶性のビタミンですが、比較的尿中に排出されやすく過剰症の心配のないビタミンです。1日2000mg摂取しても問題ないとアメリカでは報告されており、サプリメントで摂取しても安心です。

 加齢にともない特に吸収率が衰えるのがビタミンB群。その中でもビタミンB12は、動物性食品に多く含まれるため、さっぱり味志向となり動物性食品の摂取量が減る高齢者の方には不足しやすい栄養素です。

 この事実に、注目したアメリカの研究者たちは、60歳から71歳の女性を対象にビタミンB12のサプリメントを使った聴力の実験を行いました。

 対象者の半数にビタミンB12のサプリメントを与え、残りの半数には与えず聴力テストを行いました。その結果、ビタミンB12のサプリメントを摂取したグループの方が摂取しないグループよりも2倍もの人が聴力テストで問題なし、という結果が出たとのことです。

 ビタミンB12の聴力回復に関する報告はまだ少なく、実験段階のようですが、年齢を重ねるにつれて身体のビタミンB群の吸収能力が減少していくのは事実です。

 ビタミンB12は、レバー、肉、チーズ、卵、かき、にしん、さば、貝類などの動物性食品に多く含まれており、水溶性のビタミンなので、身体にとって不要な分は尿中に排泄されるため安心して摂取できるビタミンです。動物性食品をあまり召し上がらない方はサプリメントで定期的に摂取されることをおすすめします。

 最近では、ヘッドホンやウォークマン、携帯電話の普及による電話の利用回数増加などで、耳を酷使する人が急激に増え、この加齢にともなう難聴(老人性難聴)を自覚する年齢が若くなってきています。

 耳の老化は20歳を過ぎたら徐々に始まります。1日中、音楽を聴いたり、友達とひっきりなしに電話をしているあなた、老化予防は早すぎるということはありません。ビタミンEとビタミンB12のサプリメントで耳の老化を予防しましょう。

---2001.9.15 (c) by Mari Wakasugi ---


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