毎日暑くて、ついついビールやアイス、ジュースなど冷たいものばかりを口にしてしまいがちですね。しかし、このように冷たい物ばかりを大量にとっていると、身体に不調をきたします。
■冷たいものの大量摂取はなぜよくない?
のどの乾きをいやそうと冷たい飲み物を一気に大量に摂取すると、胃腸が冷えて消化吸収の能力が落ちてしまいます。その結果、腹痛や下痢などの胃腸障害を引き起こします。
また、身体は冷えた胃腸を温めようと(通常の胃腸の温度まで上げようとする)するため、血液が胃腸に集まってきます。すると、手や足に血液が十分に行き渡らずに、冷え性になってしまったり、手や足がしびれるなどの症状が出る人もいます。
■胃腸障害の予防と対策
胃腸障害を避けるためには、冷たい物の大量摂取はよくありません。しかし、汗をかいた場合、失われた水分をきちんと補給することは大事です。
適切な水分のとり方は、のどの乾きを感じる前に少しずつ(1回の水分補給量は150cc前後)こまめに摂取することです。このような方法なら、胃腸に負担をかけずに、水分を補給できます。また、冷たい飲み物ばかりではなく、温かい飲み物も飲むようにしましょう。
胃腸を丈夫にする食事を心がけることも重要です。胃腸を丈夫にする栄養素にナイアシンというビタミンがあります。レバーや緑黄色野菜、マグロ、たらこ、イワシなどに豊富に含まれていますので、これら食品を普段よりも意識して食べるようにするといいでしょう。
子供から大人まで人気の野菜のとうもろこし。夏が旬の野菜なので、この時期摂取量がぐんと増えますが、とうもろこしには、ナイアシンの活性をさまたげる成分が含まれています。このため、夏の夜はとうもろこしにビール、という人は、とくにナイアシンをしっかり補給する必要があります。
ナイアシンをサプリメントで定期的に補給する方法もあります。手軽に定期的に補給できるので、忙しい方やすでに胃腸障害が出ている方にはおすすめです。ただし、ナイアシンは大量に摂取することにより、皮膚が赤くなるなどの症状が出ることもありますので、サプリメントを利用される場合は、パッケージ等に記載されているおすすめ量をしっかり守り、摂りすぎないように注意してください。(食事による大量摂取の心配はありません。)
大量に水分をとった後、胃の中でがカポンカポンと水分の音がするのを経験された方も多いことでしょう。これは、一度に水分をとりすぎた証拠です。また、いつまでもカポンカポン状態が続くようなら胃腸が弱っている可能性がありますので、ナイアシンの摂取をおすすめします。
---2001.8.4 (c) by Mari Wakasugi ---
|