口の中がなんだかとっても痛い、ものを食べるとあたる気がする。こんな不
快感を味わったことがある人は多いでしょう。そんな時、口の中をのぞいたこ
とがありますか?赤く腫れ、白い斑点ができているはず。これが口内炎です。
口内炎の原因は様々ですが、その直接の原因はビタミンB2不足によるもの。
胃が悪い時や風邪の時、抗生物質の長期摂取時などはビタミンの吸収が悪くな
りビタミンB2不足になります。また、疲れやストレスがたまっている時、脂
肪分を摂り過ぎた時、マラソンなどの激しいスポーツを行った時などにはビタ
ミンB2の消費量が増え不足しがちになります。
ビタミンB2の最も重要な働きは、細胞の呼吸を助けることです。私たちが
息をして酸素を吸っているのと同じように、細胞も呼吸し酸素を常に取り入れ
ています。このため、ビタミンB2が不足すると細胞は呼吸困難になり、その
状態が長く続くと最後には細胞が窒息してしまいます。口の中の粘膜が窒息し
てしまった状態が、口内炎です。
ビタミンB2は、もちろん全身の細胞に必要なビタミンです。では、なぜ口
の中ばかり細胞の窒息が起こりやすいのでしょうか?それは、口が皮膚と粘膜
の境目であるために細胞の新陳代謝が活発だからです。絶えず細胞が入れ替わ
っているので、ビタミンB2が不足しやすくなるというわけです。
ビタミンB2は、レバー、さば、ヨーグルト、牛乳、チーズ、納豆、卵、ブ
ロッコリーなどに豊富に含まれていて、水溶性のビタミンなので、身体にため
ておくことができません。したがって毎日こまめにとることが重要です。定期
的にきちんと摂取したいなら、サプリメントを利用すると楽に摂取できます。
食欲の秋は、なんでもおいしく感じてモリモリ食べ、その結果、脂肪を摂り
過ぎてしまい、口内炎になる人も多いようです。口内炎になると、せっかくの
ご馳走も痛くて食べられません。そうならない前に、あなたが食いしん坊なら、
ビタミンB2のサプリメントを携帯し、食後にとるようにしてみてはいかがで
すか?
---2000.10.28 (c) 2000 by Mari Wakasugi ---
|