夏休みを楽しんでいますか？旅行を計画している人も多いことでしょう。この夏、海外脱出組は、史上最高の数だそうです。ちょくちょく行くことができない海外旅行だからこそ、思う存分に楽しみたいですね。そのためには、体調をしっかり整えることがポイントです。 　海外旅行の体調調整で一番困るのは、時差ボケ。ただでさえ、いつもと違う場所、違う枕で寝るため、なかなか寝付けないという人も多いはず。それに加えて時差のある国へ行かれる方は眠りのリズムを整えるのが大変です。 ◆時差ボケとは？ 　人間は、太陽が昇れば目覚め、沈めば眠るように体内のリズムが調整されています。時差ボケとは、体内リズムが時差によって崩れ、不調を起こすことで通常時差が４〜５時間以上の場合に生じます。眠いのに眠れない、日中眠い、食欲不振、胃腸障害、乗り物酔い、強い疲労感、イライラするなどの症状が出てきます。 　時差ボケは、日本から東へ向かうハワイやアメリカなどへの旅の方が、西へ向かうヨーロッパなどよりも症状は重くなります。これは、東側空路の場合、日本時間よりも早く夜が訪れ、寝る時間が早まるためです。体内リズムは１日の周期が短くなる方が長くなるよりも順応しにくく、睡眠を普段より早い時間に変える方が遅い時間に変えるよりも難しいためです。 ◆時差ボケ対策 １　機内での睡眠は現地時間に合わせて！ 　飛行機の中では、目的地の時間に合わせて睡眠をとるようにすること。目的地の時間にあわせると睡眠時間がなくなってしまうという場合も、仮眠３時間程度で我慢しましょう。眠くなったらコーヒーなどのカフェイン飲料を飲み、初日だけはがんばって夜まで眠らないこと。 ２　現地についたら屋外で日光浴を！ 　人間に備わっている光の感受性を利用し、太陽の光を浴びると体内リズムを修正できます。 ３　リラックスをこころがける！ 　緊張していると、時差ボケの症状は重くなるためリラックスすることを忘れずに！ ４　眠りを誘発するサプリメントを用いる！ 　おすすめなのはメラトニンのサプリメント。メラトニンは体内で分泌されるホルモンの１つで、暗くなると多く分泌され、明るくなると分泌量が減ります。メラトニンには睡眠誘発作用があるため多く分泌されると眠くなります。このため、サプリメントでメラトニンをとると自然に睡眠が誘発され、時差の多い海外でも、安心して熟睡できます。メラトニンは、睡眠薬と違って副作用や依存性、習慣性はないので安心です。 　海外旅行の準備をされている方、英会話の本の他に、メラトニンのサプリメントもカバンの中に入れていくと安心ですよ。　 ---2000.8.5　(c) 2000 by Mari Wakasugi ---