ぽかぽかと暖かい日が増えて、やっと春めいてきましたね。それと同時に、この時期は、なぜかとっても眠たくて、昼間からボーッとしてしまう、何てことも多いはず。「春眠暁をおぼえず」という言葉があるように、この時期に眠いのはあなただけではありません。春は皆、眠いのです。 　春はなぜ眠いと思いますか？ 　春特有の生温かい風にあたると、どうしても頭がボーッとしてしまうから？これも眠い原因のひとつですね。でも、最も大きな原因は新陳代謝が活発になるからです。代謝がよくなるというと、目がさえてきそうな気がしますが実は逆なのです。 　新陳代謝が活発になると、抜け毛やあかが増えたり、食欲が増進してきます。抜け毛やあかが増加するのは、血液が身体のすみずみまでくまなく届いて頭や皮膚に行き渡り、古い皮膚や髪の毛が新しいものに作り替えられるためです。（不潔にしている場合もあかや抜け毛は増えますが…） 　また、食欲が増進するため、たくさん食べると血液は胃や腸に集まっていき、栄養素の運搬作業を行います。つまり春は、新陳代謝が活発になり、血液が皮膚の表面や胃腸に集まりやすいということになります。その結果、脳に送られる血液の量は少なくなります。このため、脳はエネルギー不足になり眠くなるわけです。 　このように、春に眠くなるのはしかたのないことですが、眠くなるにはもうひとつ理由があります。この時期、電車の中で座っている人をみると、ほとんどの人がこっくりこっくり居眠りをしています。実は、電車に座るとすぐに居眠りを始めるのは日本人特有のものなのです。なぜだと思いますか？答えは「主食が白米であるため」です。 　我々日本人は、主食である白米をほとんど毎食いただきます。白米は体内でブドウ糖に分解され、血液によって脳に運ばれ、脳のエネルギー源になります。ブドウ糖を唯一のエネルギー源とする脳は大喜びで、たちまち元気になります。 　ところが白米がブドウ糖に分解される過程で、どうしても必要なものがあります。それはビタミンＢ１です。残念なことに玄米の時には十分にあったビタミンＢ１は、白米になるとほとんどなくなってしまいます。ビタミンＢ１がたっぷりないと、白米はブドウ糖にきちんと分解されません。脳はブドウ糖がやってこないとエネルギー不足になり、眠気につながるわけです。 　春の眠気を少しでもさますためには、ビタミンＢ１の十分な補給が必要ということは、もうおわかりですね。そこで、おすすめなのは手軽にビタミンＢ１が摂取できるサプリメントです。特に眠くなりやすい午後一番に試験や会議などを控えている時、昼食後にビタミンＢ１のサプリメントをとるようにするといいでしょう。脳に栄養が行きやすくなり、眠気が抑えられます。春の眠気防止にぜひビタミンＢ１のサプリメントを試してみてください。 ---2000.4.1　(c) 2000 by Mari Wakasugi ---