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[No.117 : 3人に1人はアレルギー症状]


 花粉症やアトピー性皮膚炎は、今や「国民病」ともいわれるほどになりましたが、皮膚のかゆみや鼻水などのアレルギー症状がある人は、国民の3人に1人いることが、厚生労働省の「2003年保健福祉動向調査」でわかりました。

 調査は、2003年6月に無作為抽出した全国300地区内の41,000世帯余りを対象に行われ、約36,500人から回答がありました。過去1年間に、「かゆみやただれ」「呼吸の苦しさ」「咳き込み」「目の充血」「くしゃみや鼻水」などの、皮膚、呼吸器、目鼻の症状の有無を質問しました。

 3症状のいずれか状があった人は35.9%で、前回の1991年調査を1ポイント上回りました。性別にみると、男性34.3%、女性37.4%で、女性の割合が多くなっています。また、年齢階級別にみると、男性では「5〜9歳」が45.8%で最も多く、女性では「35〜44歳」が44.6%で最も多くなっているます。

 皮膚の症状16.4%、呼吸器は7.5%、目鼻は22.6%となり、いずれも前回とほぼ同水準でした。皮膚と呼吸器の症状は子どもに多く、目鼻は各年代にまんべんなく広がっていました。

 アレルギー様症状があった人とその診断があった者を大都市と郡部別にみると、何らかの症状があるのは、東京23区や政令都市など大都市が39.4%、町村部では31.1%。すべての年齢において大都市が郡部に比べて多くなっており、特にアレルギー様症状があった者のうち「25〜34歳」、「35〜44歳」では約10ポイントの差がありました。都市部は、気密性の高い住宅が多いため、ダニやカビが発生しやすく、花粉もコンクリートに吸収されずに、長くとどまり、人に付着しやすいのではないかと考えられています。アレルギー症状があった人で医療機関でアレルギー性の病気と診断された人は、全体の14.7%でした。

 日常生活への影響を見ると、呼吸器の症状がある人は、「よく眠れなかった」が53.4%にものぼり、目鼻は「仕事・家業・学業に集中できなかった」が37.2%もいました。

 ただ、アレルギーへの対処を見ると、皮膚に症状のある人で「化粧品やせっけんに気をつけている人」は男性29.7%、女性55.4%、呼吸器に症状がある人で「休養や睡眠を十分にとっている」男性は33.4%、女性36.0%、「たばこを吸わないようにしている」男性28.0%、女性25.9%、「こまめに掃除をしている」女性41.3%いる一方で、「特になにもしていない」男性は2割〜3割もいました。

厚生労働省 平成15年保健福祉動向調査の概況「アレルギー様症状」

---2005.2.26 (c) Mica Okamoto ---

 

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