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[No.099:増える朝食抜き]


 最近、朝食を抜く人が増えています。
 平成10年に発表された厚生省の国民栄養調査では、1週間のうち2〜3日以上朝食を食べない人は、20代男性で45%、30代で30%を占め、20代男性では26%がほぼ毎日食べないという結果に。

 また、食糧庁やJAなどでつくる「朝ごはん実行委員会」の独身20代女性を対象にした平成12年度の調査によると、毎日朝食をとるのは57.6%、一人暮らしだと44.9%。しかし全体の80%近くが「朝食は大切な食事」と考えています。

 朝食抜きの原因には、遅い時間帯に夕食をとる人の増加があげられます。国民栄養調査では20台〜30台の男性の4人に1人が午後9時以降に夕食を食べているという結果があります。遅い夕食では空腹のあまり脂っこいものやアルコールもプラスされる場合が多く、その後すぐに寝てしまうので、食事のエネルギーは消費されないまま脂肪となってしまいます。

 遅い夕食でカロリー多めの人にとっては、朝食抜きはダイエットにつながるかもしれません。なぜなら朝食を抜くと1日の総摂取カロリーは確かに減るからです。しかし、朝食を食べないで空腹のあまり昼食をドカ食いしてしまうと結果的に同じことです。

 また、朝食を抜いて長時間空腹だと、消化する食物がないところに胃液や胃酸が分泌してしまうために胃酸過多となり、胃壁を消化して、胃炎や胃潰瘍になりやすい状況をつくる原因となります。

 朝食をとると栄養が腸から吸収され血糖値が一定になり、体温が上昇して、脳の働きも活発になり、気力が出てきます。気力満々で活動すれば、朝食分のエネルギーは昼まで燃焼されるはずです。逆に昼食まで何も食べないと低血糖状態が続き、フラついて仕事も勉強も何も手につかないという人も実際には多いのです。

 1日に必要な総摂取カロリーは、男性なら2000〜2400kcal、女性なら1600〜1900kcal程度。1日3食しっかり食べることで、カロリーオーバーになっていたなら、朝食を抜いて1日の摂取カロリーを調整するのではなく、1回の食事量を減らすほうがダイエットにつながります。

 朝起きて食欲がないのに無理にご飯やパンといった食事をするのもつらいものです。食欲のないときは野菜ジュースや果物、ヨーグルト、ミルクにクッキー数枚などでも朝食としての役割は果たします。

 人間にとっては1日3回大体決まった時間に食事をするのが理想とされています。食欲がないから朝食を抜き、ダイエットにもつながるからいいや、と思っていると、いつのまにか健康を損ねることになるかもしれません。夕食の時間をあまり遅すぎないように調整し、少しでも朝食を食べるように心がけたいですね。

---2002.3.30 (c) Mica Okamoto ---

 

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