[No.036:野菜ジュースで健康度アップ!]
健康にいい緑黄色野菜は毎日たくさん摂りたいものですが、サラダなどではそんなにたくさん食べられません。そこで最近注目されているのが、青野菜ジュースです。
■栄養豊富な野菜ジュース
ニンジンジュースはアレルギーに効果があるといわれ、かなり一般的に飲まれるようになりました。ニンジンジュースのおかげで、ニンジンの生産量もあがったそうです。
最近注目されている野菜ジュースは、ブロッコリー、キャベツ、パセリ、ほうれん草、小松菜、レタス、大根葉などの青野菜に、りんごやレモンなどを加えたもので、そんなに青臭くなく飲み口もいいものです。
これだけの野菜が入っているのですから、栄養も豊富。抗酸化効果の高いビタミンCやビタミンE、βカロチン、利尿作用のあるカリウム、イライラを鎮め骨を強くするカルシウムなど、さまざまなビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
朝食代わりに野菜ジュースをいっぱい飲むだけで、快便になったり、野菜不足も解消でき十分な栄養補給になるということで、最近ファンも増えています。
■食物繊維で悪玉菌が減る
たくさんの野菜を食べると同時に食物繊維が摂れます。食物繊維を摂ると腸内細菌のバランスがよくなり、悪玉菌が減ることはよく知られています。実際に青野菜ジュースを飲んだ実験では、明らかに腸内細菌バランスが改善されました。健康な成人男性が野菜ジュースを1日2回160gずつ、3週間飲み続けたところ(ジュースから摂れる食物繊維は1日当たり2.6gに相当)、1日当たりの便量が増え、便の色は黒茶系から黄色系へ変化し、便のニオイも薄くなりました。便中の善玉菌の数には変化はありませんでしたが、悪玉菌のウェルシュ菌は明らかに減少しました。
日本人の食物繊維の1日の目標摂取量は20〜25gといわれていますが、年々減る傾向にあります。野菜ジュースは食物繊維を摂る最も手軽な方法でしょう。
■コレステロールも下げる効果
青野菜ジュースにはコレステロールを下げる効果もあります。
総コレステロール値が240mg/dl以上の高い人で、高脂血症薬を飲んでいない人に青野菜ジュースを毎日2回160gずつ3週間飲み続けてもらったところ、結果は、総コレステロール値が平均8.8%、悪玉コレステロールのLDLは13.1%減少しました。
コレステロール値が240mg/dl以下の正常な人で行った実験でも、コレステロール値が平均10%近く減少しました。また、1日160g飲んだだけでも同様の効果が現れました。
この効果は、野菜ジュースに含まれる食物繊維が、コレステロールを胆汁酸に結合させて胆汁として便に排泄してしまうからではないか、いわれています。ただし、毎日飲み続けないと、腸内細菌バランスにもコレステロールにも効果がないことがわかっています。飲むのを止めた途端、元の状態にもどってしまうのです。
こんなに効果を得られるなら、ぜひ毎日続けたいものですね。最近はジューサーを購入して、オリジナル・ブレンドのマイジュースを楽しむ人も増えているとか。おいしくて健康になるなら、野菜ジュースを毎日の習慣にしたいものですね。
---2000.9.9 (c) 2000 by Mica Okamoto ---
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