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[No.034:胃の健康のために]


 サラリーマンの約7割の人が胃の痛みの経験しているといいます。その原因の主役でもあるストレス。サラリーマンではなく、子どもやお年寄りでも胃痛の経験は多いのではないでしょうか。

■胃の基礎知識

 胃が空っぽのときの容量は100mlくらいですが、お腹いっぱい食べると、20倍の2リットルふくらむといわれています。100mlといえばコップ半分、2リットルといえばペットボトルの最も大きなサイズです。それだけふくらむことができるのは、胃壁が強力な筋肉でできているから。筋肉の膨張と収縮により、食物と胃液を混ぜ合わせ消化することができるのです。

 胃液はたんぱく質を溶かす強い酸性ですが、胃の内側が粘膜で覆われているため、胃壁は溶けることはありません。そのかわり、胃壁の細胞が生まれ変わる早さは3〜4日で、他の細胞や骨に比べてとても早いのです。ちなみに、骨の寿命は2年、皮膚細胞は20日です。

■胃もたれと胸やけの違いは?

 食べ過ぎたりすると胃の調子が悪くなることがありますが、それは胃もたれか胸やけか?また、どんな胃薬がいいのかわかりますか?

 胸やけは、胃液の過剰分泌によって起こります。胃液が食道まであふれてしまい、強い酸性の胃液のせいで食道の壁が荒れて、ヒリヒリするのが胸やけの正体です。げっぷ、空腹時の胃痛、食欲旺盛といった症状が出ます。

 一方、胃もたれは胃液の分泌が少ないことで起こります。胃液が少なく、胃の動きも鈍いため、消化が遅く、食べ物がいつまでも胃のなかに残ってしまうのが胃もたれの原因です。お腹がはったり、息が臭かったり、食欲不振になったりします。

 このように胸やけと胃もたれは正反対の原因で起こります。胃もたれには、胃液の分泌を促す効果のある胃薬を、胸やけには胃液の分泌を抑える働きのある胃薬が適しています。しかし、日本の胃腸薬は、胃痛、胃もたれ、胸やけ、食べ過ぎ・・・なんでも効くとうたった総合胃腸薬がほとんど。胃の不調をきちんと治すには、とりあえず胃薬を飲むより、症状で見極めてから適した薬を飲んだほうがよさそうです。

■胃の負担になるもの

 胃は常に酸性度を保とうとしています。何らかの原因で酸性度が下がると、酸性度をもどすために、さかんに胃液を分泌します。

 酸性度が下がる条件にはいくつかあります。運動時や喫煙時、入浴時、就寝時は胃液の分泌が抑えられるため、酸性度は弱まります。また、食事をしたり、牛乳を飲んだりすると、当然、酸性度は弱まります。そのため、食後すぐに寝てしまうのは、胃を悪くする原因になります。

 また、胃液は酸性でたんぱく質しか消化しないため、たんぱく質を含まない野菜や果物はほとんど胃で消化されません。また、油分の強いものも消化しにくくなります。

 夏バテ気味で胃が弱っているときには、繊維質の多い物や油分の多いものは胃の負担になります。胃で消化されやすいチーズや白身魚、鶏のささみなどの良質なたんぱく質だと、傷んだ胃壁を回復させるのでおすすめです。

 良質なたんぱく質は、胃にやさしく、エネルギーの源にもなります。ささみや白身魚でもフライや唐揚げだと、油分が消化を妨げます。油分は肥満にもつ油分の少ないたんぱく質を多めにとり、胃をいたわりながら、夏の疲れを癒し元気を取り戻しましょう。

参考:ためしてガッテン・NHK出版

---2000.8.26 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

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