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[No.009: 男性の更年期障害]


 更年期障害といえば女性特有のものと思われがちですが、最近では男性にも更年期があるといわれています。

■更年期障害とは

 一般には40代後半から50代前半の女性に起こる病気です。月経が不順になり、閉経に至る前後に心身の調子が悪くなり、その症状は、ほてり、頭痛、倦怠感、動悸、肩こり、腰痛、関節痛、手足のしびれ、不眠、憂鬱などの不定愁訴です。性的な感度も落ち、性交時に痛みを感じることも。原因は、卵巣の機能が衰え、女性ホルモンの分泌量が急激に落ちるために起こります。

 男性も20歳以降、徐々に男性ホルモンの分泌は減りますが、女性のように急激には減りません。40代後半の社会的責任が多い時期に起きることが多く、ストレスからの心身症などの可能性も考えられ、医師によって判断が分かれるところです。今のところ、男性の更年期障害は日本では正式に認められていませんが、欧米では90年代に入り広く認められるようになり、日本でも男性の更年期があるとする医師が増えてきています。

■男性の更年期の症状

 Aさんの場合、40代後半で血圧が上がり、腰痛、肩こり、だるさを感じ、体力も急激に落ちて、階段をのぼるのでさえ息切れするようになりました。Bさんの場合も40代後半で、頭痛、手足のしびれ、肩こり、腰痛。夜中に何度も目が覚め、眠りが浅く、朝起きれなくなり、ひどい寝汗も。特に朝立ちしなくなったことがショックで、性欲も週1回が月1回激減しました。

 男性の更年期は、40代から60代ごろといわれますが、個人差が大きく、40歳ごろで起きる人もいれば、なにもなく通り過ぎる人も。女性でも早く生理が始まった人のほうが症状が重く、男性も淡白な人より精力が強かった人のほうが起こしやすいようで、なかには性欲が30代後半から激減し、40歳を過ぎると射精が半年に1回になる人も。

 性ホルモンの分泌が落ちると、身体はその分回復しようと無理をして自律神経を乱れさせ、不定愁訴を起こします。ですから病院にいくと、自律神経失調症と診断された人も多いようです。症状について、男女差はありませんが、女性は骨粗鬆症、男性は筋力低下が目立ち、精神面では、女性はイライラ、男性はうつ状態になりやすいようです。

■乗り越え方

 性機能の減退については、男性ホルモンの減少も原因ですが、ストレスによる場合も少なくありません。性欲があればバイアグラも有効ですが、ストレスのせいで性欲がなければバイアグラも期待薄。まず、ストレスを減らすことが大事です。仕事ばかりでなく、趣味を持ったり、家族や友人と過ごしたり、自分のための時間を持ち、ストレスを解消しましょう。

 また、食生活の乱れから起こるビタミンやミネラル不足や、運動不足などで身体全体の機能が低下している場合もあるため、生活習慣を見直し整えることも大切です。

 男性ホルモンを注射や経口投与で補充する方法を行っている泌尿器科の病院もあります。ただしホルモンの測定をしたうえで条件があう場合のみ。漢方の処方を行っているところもあります。 

参考:「日経ヘルス」99.6月号、7月号 

---2000.3.11 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

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