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[No.001: めざせ!塩分1日10g]


 「塩分の摂り過ぎは体に悪い」とわかっていても、毎日気にしている人は少ないのではないでしょうか。「塩分摂取1日10g以下」が理想といわれますが、97年の日本人の1日平均食塩摂取量は、12.9gと多め。60年代の減塩運動で、76年に13.7g、87年には11.7gまで減ったのに、最近は増える傾向にあります。

◆塩の摂り過ぎで高血圧

 塩分の摂り過ぎでできた余分な塩は、排出のために慢性的に血圧を上昇させたり(高血圧)、塩で動脈が硬くなったり(動脈硬化)します。高血圧で起きる病気のナンバー1は脳卒中。日本人の食塩摂取量は国際的な調査でも多く、その結果、65年ごろの日本の脳卒中死亡率は世界一。

 その後の減塩運動で30〜60代の脳卒中率は8割程度に下がりましたが、脳卒中死亡率を食塩摂取量約8〜10gの米国人の男性と比べると、今でも倍近くの差があります。1日1g以下で生活しているブラジルのある先住民には高血圧の人がいないとか。余分な塩=高血圧といえそうです。

◆理想の10gに近づくには

 なんにでもしょうゆやソースをかけたがる人は明らかに摂り過ぎ。トンカツとキャベツにソースをバーッとかけると3.3gですが、キャベツだけなら1.1g。ラーメン、そば、うどんのスープを全部飲むと6〜8gの塩分を摂ることになるので、食べる回数を減らしたり、スープを残すだけでも違います。

 和食は体にいいと思いがちですが、干物、漬け物やご飯にぴったりのタラコ、梅干し、塩辛の塩分はけっこう多いものです。刺身やお寿司もしっかりしょうゆをつけて食べれば相当な塩分になります。

 加工食品は添加物も多く味が濃い目のものが少なくありません。冷凍食品やインスタントラーメン、スナック菓子に多く含まれているナトリウムは、体内で塩分に変わるので、食塩をとったことになります。素材の味を味わえるようできるだけ新鮮な状態で食べると薄味で食べられます。

 また、体内の塩分を排出してくれるカリウムを摂取することも大切です。カリウム摂取が1g増えると、最大血圧の平均が1.7下がるとか。カリウムを多く含んでいる食べ物は、海藻、バナナ、スイカ、柿、ブロッコリー、じゃがいも、緑黄色野菜などがありますが、加熱するとカリウムが失われるので、できるだけ生で食べるのがおすすめです。

 最近、ドレッシングやタレなど調味料のバリエーションが増え、知らない間に塩分を摂り過ぎています。生で味わえるものは味わい、薄味を心がけて、塩分を摂り過ぎを防ぎたいものです。

参考:朝日新聞

---2000.1.15 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

 

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