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[No.011:話題の栄養成分リコピン!]


 トマトのおいしい季節になりました。西洋に「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるのをご存知ですか?これはトマトが出回り、皆がよくを食べるようになると、病気にかかる人が減るため、お医者さんは暇になり商売あがったりで青くなってしまうという意味です。

 トマトがこれほどヘルシーなのは、身体にいい栄養成分がたくさん含まれているからです。そんな中で、今最も注目されているのがリコピンという成分です。そこで、今回はこの、リコピンに関してお話したいと思います。

■リコピンとは?

 リコピンは、カロチノイドという赤い色素の中のひとつで、おなじみのカロチンの仲間です。トマトの赤い色は、このリコピンの色で、赤い色の濃いトマトほど、リコピンが多く含まれています。カロチンは体内でビタミンAに変わりますが、リコピンはビタミンAにはなりません。リコピンそのものとして我々の体内で活躍します。

■リコピンの効用

強力な抗酸化作用

 抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素の起こす様々な悪さをくいとめる働きのことです。

{=活性酸素の悪行=}

    ▼細胞や遺伝子に傷をつける。
       →癌細胞を発生させたり、先天性異常の原因になったりします。

    ▼組織細胞を攻撃し弱らせる。
       →老化を促進します。

    ▼悪玉コレステロールを酸化する。
       →血管内に悪玉コレステロールが沈着し動脈硬化を促進します。
       →心臓病や脳血管疾患の原因となります。

    ▼アレルギー反応を促進する。
       →アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を促進します。

    ▼紫外線の害を促進する。
       →シミやシワを作りやすくします。

       
 リコピンはこのような活性酸素の悪行から我々の身体を守ってれます。
 この抗酸化能力はβカロチンの2 倍、ビタミンEの100倍といわれています。

免疫力を強くする!

  風邪をはじめとしたあらゆる病気の予防や早期治癒に役立ちます。

■リコピンを多く含む食品は?

 トマト、すいか、いちご、トマトジュース、ケチャップなどに豊富に含まれています。同じトマトでも、半熟よりも完熟の方が、ピンク系のものより真っ赤な色のもの(ミニトマトなど)の方がリコピン量は豊富です。

■リコピンの必要量

 リコピンは所要量はとくに定められていませんが、効果を期待したいなら、1日15mgは必要です。これだけの量をとるためには、トマトだと1日500g(大きめのトマト2個分)程度の補給が望ましいといわれています。

 活性酸素は、排気ガス、ストレス、紫外線、喫煙、大量飲酒などにより増加しやすいといわれています。煙草がやめられない方、生活習慣病が気になる方、シワやシミが気になる方、夏休みに南国で思い切り日焼けをする予定の方、そんな方たちは、リコピンをたっぷり補給してみてはいかがでしょうか。

---2001.6.23 (c) 2001 by Mari Wakasugi ---

 

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