化粧品などに配合され美肌を作る成分として、最近女性に人気のコラーゲン。このコラーゲンは、肌を美しくする以外にも様々な働きがあります。

■コラーゲンとは？

　コラーゲンとは、細胞と細胞の間をうめる細胞間物質のことで、タンパク質の一種。身体を構成するタンパク質の約１/３がコラーゲンで、皮膚、爪、髪の毛、骨などに特に多く含まれています。

■コラーゲンの体内での働き

◆　皮膚や爪をみずみずしくする。
　皮膚内部に水分を貯える役目を果たします。この結果、皮膚や爪（皮膚の一部）に張り与え、みずみずしさを持続させます。

◆ 骨を丈夫にする。
　骨の組織に、カルシウムが沈着するのを助けます。このため、しっかりとした骨ができあがり、関節炎や骨粗鬆症を予防します。

◆ 目の健康を保つ。
　水晶体や角膜に多く含まれ、眼精疲労、目の老化、老人性白内障を予防します。

◆ 髪の老化を防ぐ。
　髪の水分を保ち、白髪、抜け毛、薄毛、ぱさつきを防ぎます。

◆ 血管を丈夫にする。
　血管に弾力を与え、出血を予防します。

◆ ガンを防ぐ。
　免疫力を高め、ガンを予防します。また、正常な細胞と細胞をしっかりつなぎとめる働きをもつため、ガン細胞の移動をくい止め転移を防ぎます。

■コラーゲンの効果的な摂取方法

　コラーゲンは、魚や肉のよく動かされる部位に多く含まれています。具体的にいうと、魚の頭や尾の部分、鶏の手羽先、豚足、牛すね（すじ）肉などです。

　コラーゲンは水と一緒に加熱すると溶け出し、これが冷えると再び固まります。魚の煮汁が冷えて固まると表れるゼリー状の煮こごりの元は、実はコラーゲンなのです。コラーゲンをとりたいなら、煮こごりは捨てずにきれいに食べましょう。

　また、ビタミンＣはコラーゲンの生成を促進する働きがあるので一緒にとるようにするといいでしょう。ビタミンＣは、柑橘類、野菜などに豊富です。

　このようにコラーゲンは、美容だけではなく健康面からも大事なものです。年齢が進むにつれて不足しやすくなるので、女性だけでなく男性の方も、抜け毛やガン予防のために、コラーゲンをとってみてはいかがでしょうか？