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[No.022 簡単そうで難しい、家族間コミュニケーション]

 ストレスの一番の原因は人間関係といわれる。しかし、家族の存在までストレスの原因になってしまうとやりきれない。せめて家族とのつきあいだけはストレスがないようにしたいものだ。

 家族の核となるのが夫婦。お互い尊敬でき、価値観が似ていたり、目標が同じだったり、生涯をともにしてもいいと認め合ったから結婚したはず。当初はお互いを世界中で一番わかっていると思っていて、悩みや問題は分かち合い、一緒に乗り越えよう!なんて意気込みもあったと思う。

 しかし、3年もたつと(いや1年かも)情勢は一転してしまい、相手がストレスの原因になってしまうことも。それがはっきりと表れた調査をテレビで見た。20代から60代の夫婦100組にバラバラに質問したところ、なんと8割の人が夫婦間コミュニケーションがきちんととれてないと思っていたのだ。

 まず、「妻が悩んだときのSOSの合図は?」という質問に、ぴったりあった人は少なく、夫が「泣く」というのに対し妻は「無口になる」というように全然違うものもあれば、「妻には悩みがない」なんて答える夫も。夫は妻のことをわかっているつもりでも全然わかってない、というのがいくら一般的とはいっても、ここまでヒドイとは…とちょっと呆れてしまった。

 男からすれば女の悩みは、子どものことや近所のことなどで、とるに足らないこと。そう思っていることが原因の一つという。悩みの質で甲乙つけるなんて…と半ば怒りながら見ていると、もう1つの原因が紹介された。男性は相談されると、結論を出して解決しなければならないと思っているのだ。「そりゃ違う」と思っていると、画面に登場した妻も「別に解決してほしいとまでは思ってなくて、悩みやグチを聞いてくれて”そうそう”と相槌を打ってくれるだけで、”あ〜この人は私の味方なんだ”と思えて悩みも薄れる」と言っていた。

 悩みは最初は些細なことなのだが、言いたくても言えなかったり、聞いてくれなかったりすると、どんどん膨らんで大きくなってしまい、一人では手に負えなくなっていくとも言っていた。全くそのとおり!思ったことをすぐに吐き出せたら、心に澱はたまらない。

 ストレスがたまりすぎて病気になってしまうのも、最初はこんな些細なことから始まっているのかもしれない。問題が小さいうちに、ただのグチで終わらせておけば、病気にまでならなかったのに…なんてこともあるだろう。

   今の家族は食事を一緒にするヒマもないほどみんな忙しい。妻のSOSに気づかず殺人が起きてしまう時代だ。家族だけは、ストレスの対象になってほしくない。くだらない話でもなんでも話せる家族、のんびりできる家庭をいつまでも持ちたいなぁ、なんてつくづく思ってしまう。

---2000.5.01 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

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