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[No.018 ストレス解消するのも大変]

 ストレス解消といえば、お酒というのが定説だが、私も20代のころはそうだった。誘われたら絶対断らないし、誰かと街へ繰り出すのは日課だった。まず食事をして、次にはアルコールメインの店に行くというパターンだ。休日前になると、3件目は踊りに行くか、ボーリングやバッティングセンターで汗(?)をかいて、朝までゴー!なんていうのもアリだった。酔って気分もハイになり、運動した気になって、その年代のストレスを発散するには正解だった。

   しかし、妊娠してお酒をやめなければならず、ここでストレス解消法につまづいた。飲みたいのに飲めない。これでかなりストレスがたまった。が、ちょうどそのころ飼っていたネコがストレス解消の相手になってくれた。やりたいこともやれず、身重の不自由な身体でイライラするとネコにあたり、時にはじゃれ、時には知らん振りされながら、ネコが私の気分をほぐしてくれた。

   そして出産。赤ちゃんにネコはよくないと、友人にゆずったので、母子密着の軟禁状態で悶々とした日が続く。思うように外出できず、食事も赤ちゃん主体なので、食べた充実感などと縁遠い毎日。たまに外食に行くと、周りに気を使いストレス解消どころか、逆に疲れて帰ってくることになり、子連れ外食は激減する。

   その時期の唯一のストレス解消が、バーゲンセールだった。1年に2回、夫に子どもを預け、1人で原宿や新宿に出かけセール会場を歩き回る。別に買うものはないのだが、そうしているうちに気分が晴れた。目に止まるものは子供服、ふと気がつくと「ちゃんとミルクは飲んでるかしら」と子どものことを考えている自分に気づき、これも気分転換ができた証拠と自分を納得させたものだ。

   そして今のストレス解消はガーデニングとは名ばかりの土いじり。どこにどの花を植えようか、どんな土を作ろうかと考えるうちに時間を忘れる。イメージどおりの寄せ植えができたりすると不思議な達成感がある。同じ人間のストレス解消法が「着飾って夜の街で飲み歩く」から「泥まみれの土いじり」への変貌ぶりは自分でも驚く。

   先日、ボーリングをしたが、あまりの久しぶりで思うように投げられずスコアも上がらず、さんざんな結果でストレスがたまり、翌日には筋肉痛まで出る始末。昔のストレス解消は全く通用しないし、逆にストレスの原因になることがわかった。年や環境とともにストレス解消法が変わっていくことを自覚していないとエライ目にあう。現在の自分に合ったストレス解消を見つけるのもけっこう大変なものだ。

---2000.3.21 (c) 2000 by Mica Okamoto ---

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