I'm fine ! といつでも言える暮らしのために役立つ情報がいっぱいです。      
Home Health Supplement Child DietBeauty  
Healthトップ>[健康 コラム]  
[No.013 アルコールと上手につきあう]

 熱燗のおいしい季節。鍋を囲んでキューッと一杯。ワインもいろいろ楽しめるので冷蔵庫には2〜3本用意している。寒さでついついお酒が進んでしまい、昨日の酒がやっと抜けたころに、また飲むなんてことも。寒いと温まりたいがために、ピッチが早くなったりするものだ。飲んだお酒のほぼ9割は肝臓で分解されるので、毎日続けてお酒を飲むと、肝臓に負担がかかる。まして量が多めの時はなおさらだ。

 一般に肝臓が1時間に分解できるアルコールの量は7gといわれている。ビール大ビン1本、ウイスキーダブル1杯は、アルコール20gに相当するので、肝臓で分解されるには3時間くらいかかる。しかし1時間に大ビン2本飲んでも平気な人もいれば、コップ1杯で酔っ払う人もいるように、肝臓のアルコール分解能力には個人差がある。自分の分解能力、つまり飲める量を知っておくと失敗せずにすむ。週に1日は休肝日をもうけて、肝臓を休ませたい。とはいっても、誘われれば飲んでしまうのがお酒。ほろ酔い加減の気持ちよさ、あの甘い誘惑に勝てる人はなかなかいないのではないだろうか。

 最近、年とともに飲める量が減ってきたので、少し食べてから飲むことを実行している。空きっ腹に飲むと酔いが早まり、思わぬ失敗をすることに(何度も経験済み)。若いときはそんな失敗も笑ってすませられるが、そんなわけにはいかない年になった今、最初にチーズをかじることにしている。飲み始めに空揚げ、チーズなどの油分を含んだものを食べれば、胃でのアルコール吸収速度が弱まるからだ。

 その後は脂肪分を摂り過ぎると太る原因になるので、野菜や豆腐などが中心に食べる。大豆料理は高たんぱく質で肝臓のためにもいい。肉は高たんぱく質だが、高カロリー、高脂肪だから、後が怖い。野菜はサラダで食べるとドレッシングがけっこう高カロリーだったり、ノンオイルのものは添加物が気になるので、一度火の通ったものを食べるようにしている。

 こんなこと、10年前から知ってはいたが、実行でき出したのは本当に最近。酒での失敗と反省をいくつか重ねないと、実行に移せないという自分の弱さもさることながら、本気で体のことが気になる年齢になったのだと思う。

 「酒は百薬の長」ともいわれ適量の飲酒は健康の源。「1日日本酒で1合以下を飲む人は、全く飲まない人に比べて死亡率が低い」という国立がんセンターの調査結果もあり、お酒と上手につきあえば長生きだってできる。お酒の楽しみだけは一生手放したくないからこそ、上手な飲み方をマスターしたい。

--- 99.12.31 (c) 1999 by Mica Okamoto ---

Healthトップページ