目に効果があるというのでブームになっているブルーベリー。ブルーベリーなんてケーキ好きの奥様のテリトリーのものと考えていた私にとって、いきなり身近なものになった。日本人は目の悪い人が多いし、パソコンのテクノストレスでさらに疲れ目の人が増えているだけに、目に効く食べ物というだけで喜んでしまう。
その話を聞いてからというもの、朝食にはトーストにブルーベリージャムを塗り、ヨーグルトにはブルーベリーソースを入れ、仕事場でブルーベリーキャンディをなめるという生活をしていたら、ブルベリーには種類があり、目に効果のあるものは限られているというのを聞いてしまった。
ブルーベリーの果実に含まれるアントシアニンという色素が有効成分だが、目に対する効果が確認されているのは、北欧に野生するブル―ベリーの一種「ビルベリー」別名ホワイトルベリーの1種類だけ。日本国内でジャム、ジュースなどに使われるのは、品種改良で果実を大きくしたラビットアイブルーベリーやハイブッシュブルーベリーが多く、アントシアニン量はビルベリーの約半分から3分の1だとか。アントシアニンは15種類の物質から成っており、ブルーベリーの種類によって、15種類の物質の構成比が違う。その差が効果に現れているといわれている。
野生のビルベリーは酸味が強く生で食べたりするのは不向きで、ジャムなどに加工するとアントシアニンが変質しやすい。日本では育たないため輸入に頼っているが、輸入されたブルーベリーのほとんどがアントシアニンの粉末にされ、サプリメントの原料になっている。
実際に疲れ目や近視に有効という報告があるだけに、ブルーベリーに期待してしまうが、効果を発揮させるにはジャムではなく、サプリメントで摂ることを忘れないようにしたい。
--- 99.12.29 (c) 1999 by Mica Okamoto ---
|