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気になる健康情報【緑茶パワー】



1.「テアニン」のリラックス効果

 緑茶を飲む人が多いのは、味や香りが日本人の好みであるだけでなく、日本人の体質や生活習慣などにフィットするのも理由のひとつでしょう。最近は、成分などの研究が進み、身体にいい飲み物として科学的にも解明されてきました。

 茶葉には、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養分の他、茶カテキンやカフェインといった特有な成分が含まれています。そのなかでも、渋み成分である「カテキン」、苦み成分の「カフェイン」、旨み成分の「テアニン」は、「茶の三大成分」と呼ばれ、様々な効能が発見されています。その他にも身体によい成分は多く含まれています。

 まず、テアニンのリラックス効果をご紹介します。

 旨み成分の「テアニン」は、タンパク質を構成するアミノ酸の一種。味の素などの旨み成分として知られるグルタミン酸と化学構造がよく似ており、緑茶100gあたり0.6〜2g含まれています。

緑茶以外の植物からは検出されない独特な成分で、玉露、かぶせ茶、抹茶といった高級茶ほど多く含まれており、脳をリラックスした状態にさせる効果があります。緑茶を飲むとホッと落ち着いた感じがするのは、このテアニンのおかげなのです。

 静岡県立大学の研究グループのラットを使った実験では、テアニンをラットの脳に直接ふりかけると、テアニンのかけた量と比例して、記憶や学習に関わるドーパミンという物質が増えたという結果がでました。また、人間にテアニンが入った水を飲ませ、10分おきに脳波を測定すると、約40分後には、ほぼ全員の脳でリラックスをしている状態を示すα波が強く出ることもわかっています。

 この結果から考えると、湯飲みで5〜10杯の緑茶を飲んだ40分には、脳はリラックスした状態で本来の能力を最大限発揮できるということになります。これを仕事や勉強に上手に利用してみてはいかがでしょう。


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