2.便秘のタイプ別薬の使い方
便秘薬を常用すると耐性ができてしまい、自力で排便が難しくなり、さらに強い薬でないと効かなくなってしまい「便秘薬依存症」になる恐れがあるので、薬への頼りすぎは禁物です。
しかし、生活習慣の改善をしても、どうしても便秘が治らない場合は、薬に頼るしかありません。自分の症状を見極めて、症状にあった薬を選び、少ない量でスタートすることが大切です。
【器質性・症候性便秘の場合】
大腸がんなどの病気が原因で便秘になっているため、自己判断で便秘薬を使用していると、病気の発見が遅れる可能性があります。まず、病院で大腸の検査を受け、便秘の原因をはっきりさせてから薬を飲みましょう。
【弛緩性便秘の場合】
すでに下剤や便秘薬を連用している人に多いのがこのタイプ。
腸の収縮を強める便秘薬をベースに、水分を吸収して便をやわらかくする作用のある増量性下剤などを使って、普通の排便ができるよう腸の機能を回復させましょう。
【けいれん性便秘の場合】
腸の緊張をやわらげる作用の薬を使いましょう。ストレスを取り除くために、精神安定剤を用いる場合も。むやみに便秘薬を使うと、激しい腹痛や下痢を伴う恐れがありますので要注意。
【直腸性便秘の場合】
このタイプは薬の効果が出にくいので、下腹部のマッサージや排便時の体勢を変えるなど排便習慣を整えることが大切です。薬を使う場合は弛緩性便秘の場合を参考に。
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