Home Health Supplement Child Diet Beauty  
Dietトップ
     
 

【なかなか痩せられない理由】


「若い頃はとってもスリムだったのに、子供を産んでから太ってしまって・・・だから最近ダイエットを始めたんです。でも、ちっとも痩せなくって・・・どうしてかしら?」栄養相談をやっているとこんな話をよく聞きます。

 このような人たちの生活状況を聞いてみると、食事は制限していてもお酒やお菓子を食べていたり、身体をほとんど動かさなかったり、痩せることができないのは当然、という人もいますが、実際に一生懸命やっているのに、なかなか痩せられないという人も少なくありません。

 なかなかやせられないというのは、身体が太りやすい体質に変わってしまったからです。とくに、長期間にわたって少しずつジワジワと太ってきた人にこのようなことが多いようです。

 では、太りやすい体質とは、どのようなものなのでしょうか?

 まず、第1に基礎代謝が低くなっているということがあげられます。もともと体重の増加は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回る生活を続けることにとよって起こります。したがって、太っている人の多くは運動不足で、筋肉の量も減っています。筋肉量が少ないと、脂肪の燃焼場所が減り太りやすいというわけです。

 第2に、インシュリンが過剰に分泌する体質(高インシュリン血症)になってしまっていることも考えられます。

 通常、食事をして血糖値が上がるとインシュリンが分泌されます。このインシュリンが、糖分を全身に運びエネルギーの元となるわけです。そして、その結果、血糖値が下がりインシュリンもそれに応じて出なくなります。

 しかし、一度にたくさん食べたり、だらだらと1日中何か口にしていたりすると、この機構が乱れインシュリンの働きが悪くなり、必要以上に分泌されてしまうようになります。これが、高インシュリン血症といわれる代謝異常です。

 インシュリンには、脂肪の合成を促進し分解を抑制する働きや、摂食中枢を刺激し満腹感を感じなくさせたり、食欲を増進させる働きがあります。このように、高インシュリン血症の人は、脂肪を体内に貯め込みやすい条件がそろっています。このため、痩せづらい身体になっています。

 このような理由で太りやすい体質になってしまった場合はダイエットプログラムに必ず運動を入れること。食事だけで痩せようとすると非常に時間がかかるため、運動で筋肉量を増やして基礎代謝を上げるようにしてください。

 また、目標体重になるまでは、インシュリンの分泌を刺激するものの摂取は控えましょう。とくにインシュリンの分泌量を増やすものは、アルコール、甘い飲み物や食べ物です。また、パンはご飯よりもインシュリンが出やすいのでダイエット中の主食はご飯がおすすめです。

 たとえ少量でもだらだらと1日中、食べ物を口にすることはインシュリンの分泌を刺激するので厳禁。しっかり時間を決めてきちんと食事をすることもインシュリンの分泌異常を改善してくれます。

 太りやすい体質となってしまった場合、痩せるのには、時間がかかります。しかし、努力次第で必ず痩せることができるので、ここで紹介したポイントをダイエットプログラムに盛り込み諦めずに頑張りましょう。

---2001.9.8 (c) Mari Wakasugi ---


【Diet】トップページ