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10数年前にも激辛ブームで注目を集めたトウガラシ。今では冬にキムチ鍋などのトウガラシの入った体の温まる鍋が、すっかり定着しました。最近は、体脂肪を燃やす働きも注目されています。 ■有酸素運動と同じ仕組みで脂肪が燃焼 トウガラシの辛味成分は現在、14種類ほどあり、カプサイシンとヒドロカプサイシンの2種類が辛味成分の80%を占めます。殺菌効果や保温効果は昔から知られており、民間療法にもよく用いられてきました。 トウガラシを食べると、まるで運動した後のように、体が熱くなって汗が出ます。これは、カプサイシンを摂ることによって、交感神経が刺激され、アドレナリンというホルモンの分泌が高まり、アドレナリンが肝臓や脂肪組織に作用した結果。この仕組みは、有酸素運動で脂肪が代謝されるのとほぼ同じもの。つまり、カプサイシンを摂ると体温が上がって汗をかくのは、体脂肪が燃やされ、エネルギーとして燃焼された結果なのです。 それを示す実験もいくつかあります。日本人女性に、炭水化物の多い食事と脂肪の多い食事、それぞれトウガラシ入りの食事の4タイプに分けて研究を行いました。トウガラシ入りの脂肪の多い食事ほど、より多くの脂肪が燃焼され、エネルギーの消費量が増えました。さらにカプサイシン入りの食事を続けると、脂肪の多い食事を欲しくなくなるという結果も。これは、カプサイシンが人間のエネルギー消費を促すため、脂肪摂取を抑制する効果があることになります。 ■料理に生かして、食事量を抑えよう! カプサイシンを摂れば脂肪が燃焼するからといって、たくさん摂ればいいとというものではありません。トウガラシの辛味は食欲増進につながるため、カプサイシンを摂ると、いつもより食事量が増える危険性もあります。 さらに、カプサイシンを摂り続けると、体がなれてカプサイシン分解能力も上がり、一定の効果を出すには必要な量も増えていくのだとか。 また、辛いものの刺激で味を感じる舌の味蕾がマヒし、知らない間に濃い味つけを求めるようになり、腎臓や肝臓に負担をかける恐れもあります。カプサイシンだけを摂るだけではなく、食事量減らすことができれば、効果も期待できます。 ダイエットには塩分と油を控えることがポイントですが、ピリッとした辛味は塩加減を強く感じさせ、塩加減の足りない料理も、濃厚な味に仕上げてくれるメリットがあります。最大で3割の塩分を減らせるとか。塩分を控える代わりに七味、タバスコ、豆板醤、チリペッパーなどのカプサイシンを含む調味料を上手に使うと、塩分を減らせます。 また、カプサイシンは油に溶けやすい性質をもっているため、トウガラシを漬けこんだ油で調理すると、トウガラシそのものを使うより、料理全体に辛味がいきわたり、刺激も和らぎます。 しかし、いくら体脂肪が減るからといって、大量に食べたり、高濃度で摂ると、刺激が強いため、胃壁を荒らしたりするので要注意。 タイ人は1食平均乾燥トウガラシを5g、カプサイシンとして25mg、韓国では1日3食でトウガラシを10〜15g食べているといわれています。日本人にとっては相当多い量ですが、これを上限の目安にするといいでしょう。 カプサイシンを摂ることによって血液中に溶け出した脂肪は、運動して消費しないとまた戻ってしまうともいわれています。エネルギー代謝を高めるためには、カプサイシン摂取後のスポーツがおすすめです。 また、ダイエットサプリメントで、カプサイシン入りのものもさまざまあります。甘いものが好きな人は、糖が脂肪となって蓄積されるのを抑えるガルシニア配合、血圧やコレステロール値が高い人はそれらを下げる効果のあるキトサン配合と、体質にあわせて、他のダイエット効果の成分が入っている混合タイプを選ぶのもおすすめです。だたし、胃腸を荒らすので、一度に大量に摂るのは控え、痔や胃腸に炎症のある人は避けたほうがいいでしょう。 体質にあわせてカプサイシンの量を加減しながら、食事、運動と組み合わせて、ダイエット効果を最大限に引き出せればいいですね。 ---2000.12.30 (c) Mica Okamoto ---
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