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【お酒を飲むとなぜ太る?】


 お酒をよく飲む人は太るといわれます。しかし、アルコールは血液循環を活発にさせ、熱を体外に出してしまう代謝作用が強く、カロリーを無駄使いすることが欧米の研究でわかっています。つまり、同じカロリーの食べ物とアルコールでは、アルコールのほうが太らないといえます。

 では、なぜお酒をよく飲む人は太るのか?それは、おつまみのせいなのです。
 普通、お酒を飲むときは唐揚げや焼き鳥などのおつまみを食べますが、おつまみを食べないで、塩などをなめてお酒を飲む大酒飲みの人には太っている人はあまり見かけません。

 アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに、そしてさらに酢酸へと分解されます。その過程で肝臓脂肪の合成に必要な酵素の生成が活発になります。つまり、アルコールを飲むと、肝臓は脂肪を作るモードに入ってしまうのです。そこに、油ものや炭水化物を食べると、一部はエネルギーとして消費されますが、余分なものは、どんどん肝臓に脂肪として蓄積されてしまうわけです。

 肝臓にたまった脂肪が血中に出されて血中中性脂肪になる量と、お酒の量が関係あるかどうかを調べた実験があります。夜6時から8時に間に4合と8合のお酒を飲み、その後お茶漬けを食べた場合の血中中性脂肪の量を調べた結果、8合飲んだときは4合飲んだときの倍に増えました。お酒の量が、血中脂肪の量を左右するのです。

 ですから、お酒を飲んだ後にラーメンやお茶漬けなどをよく食べる人は肝臓に脂肪がたまる一方。さらにお酒を飲んだ後は大体の人が寝てしまうので、エネルギーの消費量は起きているときよりぐんと下がります。その結果、血液中に増えた脂肪は使われずに、体脂肪としてたまっていきます。

 しかし、ほどほどのお酒なら大丈夫。2合程度であれば、脂肪が肝臓に残らないといわれています。ただし、カクテルなどの甘いお酒は糖分が多いので気をつけましょう。

 秋にはおいしいつまみもたくさんあるし、熱燗もおいしい季節になってきました。お酒を飲むならほどほどに。ダイエットのためには、お酒の後の食事はやめ、油ものや炭水化物のつまみは避けましょう。

---2001.11.17 (c) Mica Okamoto ---


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