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子どもの健康情報【10時以降に寝る?!子どもの遅寝は百害あり】


 生まれたばかりの赤ちゃんは、朝の光や生活環境、食事の習慣などをもとに1日24時間の地球時間に同調していきます。しかし、いつまでも明るくにぎやかな夜のせいで乳幼児期の睡眠が乱れ、子どもの発達にさまざまな弊害が出ています。

「夜遅く帰宅するパパと遊んでいるので、寝るのはいつも11時過ぎ。朝は9時過ぎに起きる」
「パパと一緒の夕食が8時過ぎから始まり、テレビを見てお風呂に入ると、11時近くに寝る」
「親がテレビをつけてるので、子どもがなかなか寝ない。ゴロゴロしながら、結局寝るのは親と一緒の12時頃」

 乳幼児は親と同じ生活リズムになりがちで、大人と同じように夜遅くに寝る子が増えています。昔の子育てでは、「子どもは9時までに寝る」というのが普通でしたが、生活パターンの多様化や夜遅くまで店や娯楽施設が開いているせいもあり、大人の就寝時間が遅くなるとともに、子どもの寝る時間が遅くなっています。深夜のコンビニやファーストフードで幼児連れの若い夫婦を見かけることも少なくありません。

 子どもの睡眠の乱れが、乳幼児期の脳の発達に影響している可能性が高いといわれています。
 例えば・・・・

●保育園ですぐパニックを起こしたり、攻撃的になったりする子。逆に、話しかけても無反応で無表情な子。どちらのタイプも、夜寝るのが遅いため朝早く起きられない、朝食抜きなどの生活リズムの問題があった。

●寝起き時間が一定でなく、睡眠時間にばらつきの大きい生活リズムが不規則な子は、三角形の斜線を認知し、描く運動能力に問題があり、三角形などの図形の模写がうまくできない子どもが多い。これは、漢字を書く能力にも共通する。

●遅く寝て遅く起きる子は、外遊びの時間が少なくなるため、体力や筋力など運動能力の発達にも影響する。

 最近の学力低下やキレル子の原因にも乳幼児期の睡眠時間が影響している可能性が高いと考えられます。学校での子どもの問題行動が乳幼児期の睡眠にあるとしたら、問題行動が起きたのは子どものせいではなく、親が生活リズムを整えたり睡眠時間を確保しなかった責任になります。

 小さい子にとって夜遅く帰ってくるパパとのふれあいも大事ですが、きちんと寝かせることのほうが子どもの成長や将来に影響することです。なかなか寝ない子どもを寝かしつけるのは親として大変ですが、食事やしつけと同様に子どもにとって重要なことだと認識し、親になった以上、面倒でも早く寝かせるよう心がけましょう。

  

関連サイト   早起きサイト〜子どもの早起きをすすめる会

---2005.10.5 (c) Mica Okamoto ---


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