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子どもの健康情報 【脳の栄養失調でキレる!?】


 福山、尾道両市内の中学生の男女計1169人に対し、「毎朝、朝食を食べますか」「1週間に3日以上、大根、ごぼうなどの根菜類を食べていますか」「ラーメン・カップめんはよく食べますか」など食生活について13問と、「イライラすることが多いですか」「腹が立つことが多いですか」など健康状態について10問のア ンケ−ト調査を行い、相関関係を比較しました。

 食生活の良さを5段階に分けたところ、最も悪いグループの女子全員が「腹が立つ」と答え、「すぐカッとなる」は全体の3分の2、「友だちをいじめている」は男子の4割。

 一方、食事バランスの最も良いグループだと、「すぐカッとなる」は1割、「友だちをいじめている」は1人もいませんでした。

 この調査を行った広島県・福山市立女子短大の鈴木雅子教授は、「脳の重さは全体重の2%程度だが、全エネルギーの20%も消費する大食漢。脳活動に必要不可欠なミネラル、ビタミン、たんぱく質が不足した食事を摂っているグループは、脳における栄養失調を起こしている。栄養バランスの悪い貧しい食生活が、子どもたちをいらつかせ、生きる基盤を揺るがしている」と話しています。

 この調査をふまえ、文部省は「子供たちの乱れた食事が”キレる”行動と関係するのではないか」と食生活指導を充実させるよう都道府県教育委員会に対し通知を出しました。

    食事改善のポイントとしては、
  1. 旬の野菜や海藻を多く使い、食材の種類を増やす。
  2. インスタント食品はできるだけ使わず、使う時は材料、添加物のチェックする。
  3. でんぷん、たんぱく質、脂質の摂取を6:3:2の割合にする。

 コンビニやファーストフードができ、自分で作らなくてもなんでも食べることができる飽食の現代。便利になり過ぎたせいで、食べ物の重要性を見過ごしがちです。惣菜やできあいの食事は、見た目では同じでも、中味は違います。栄養バランスのよい和食が、見直されてきていますが、和食中心だった昔には、たぶんこんな子どもはいなかったのでしょう。親が食事内容の重要性を認識して、子どもへの食事を配慮することが大切です。

参考:読売新聞 99.6.18


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