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[No.34: 美白成分を浸透させて効かせる]


 シミに効くといわれる最近の美白化粧品ですが、美白化粧品が最も効果を表すのはこの夏できたばかりのシミや、以前からあったけれど今夏に日焼けしすぎて濃くなったというシミです。

 肌の表面には角質、その下に表皮があり、表皮層の一番下にメラニン色素を作り出すメラノサイトという細胞があります。夏にできたシミは、紫外線の影響でメラノサイトが過剰に働き、表皮層にだけメラニン色素が増えてできたシミです。

 美白美容液の主成分のほとんどは、メラノサイトがメラニン色素を作るのを抑える効果がありますが、成分が角質層、表皮に浸透しメラノサイトまで届かないと効果を発揮できません。

 角質は角質細胞が層状に積み重なってできています。さらに、細胞同士の間をくまなくセラミドなどの脂質が埋めていますが、この脂質も層状のラメラという構造になっています。この脂質には、刺激物が肌のなかに侵入するのを阻止するバリア機能がありますから、美容液成分がバリアをすり抜けていかないと、効果はないわけです。

 そこで、最近の美白化粧品は浸透性を高める点でさまざまな改良がなされています。例えば、ビタミンCは以前から美白成分として知られていましたが、実際には顔に塗っても分解が早く、角質を透るのはわずかで美白効果は高くないといわれてきました。しかし最近はビタミンC誘導体として配合されることが多くなりました。これなら肌の表面では分解されにくく、肌の奥に浸透すると細胞のなかの酵素の働きで、誘導体からビタミンCに変化して美白作用をもたらします。また、ビタミンC誘導体はレチシンという成分とともに配合すると角質への浸透力が高まることもわかってきています。

 もうひとつ、美白成分を浸透させるには、ピーリング成分を使う方法があります。AHAやBHAなどのピーリング効果のある酸を使うと角質層が薄くなり、美白成分が浸透しやすくなります。

 このようにピーリング成分で角質層を薄くしたり、吸収促進剤を使って浸透しやすくしたうえで、いくつかの美白成分を使えば効果もアップすることでしょう。

---2000.9.23 (c) Mica Okamoto ---

 

 

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