[No.27: 肌を保湿する化粧水選び]
お肌は潤いが命。潤いがなくなると、肌はツヤがなくなり、トラブルが生じます。肌の表面にある角質細胞に水分を保つ成分があるため、肌から水分が逃げるのを防いでくれますが、紫外線や乾燥、老化で保湿成分が減り、角質層の保湿力もダウン。
洗顔すると肌がつっぱった感じになるのは、水分と保湿成分が失われた証拠。肌の潤いは、肌の表面の角質層の水分量で決まりますから、洗顔後には不足した保湿成分をきちんと補ってあげないといけません。
そこで大事なのが化粧水。洗顔して失われた潤いを取り戻して、保湿する重要な役割をになっています。
角質細胞には天然保湿因子と呼ばれる乳酸や尿素、ヒアルロン酸などの保湿成分が、自ら水分を含んで肌の潤いを保っています。その周りをセラミドなどの細胞間脂質が囲むようにして水分が失われるのを防ぎ、皮脂膜が角質層から水分が蒸発するのを防いでいます。
洗顔すると、汚れとともに皮脂も細胞間脂質、天然保湿因子も失われてしまいがち。しかし、皮脂は5分ほどで毛穴から出てきます。だれにでも皮脂膜の再生能力はあるので、洗ってすぐに油分を塗る必要はありません。
大事なのは、細胞間脂質と天然保湿因子。これらは、なかなか再生しないので、化粧水が必要なのです。化粧水で保湿成分を与えると、角質細胞は潤い、しっとりとしてきます。
化粧水の保湿成分としてよく使われるのは、グリセリン、乳酸ナトリウム、尿素、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ソルビトール、ヒアルロン酸、ビタミンなどがあります。特に、乾燥しやすい部分は、これらの保湿成分が含まれている保湿性の高い化粧水を使うのがおすすめです。
---2000.7.15 (c) Mica Okamoto ---
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