[No.05:正しい洗顔とは〜洗い流すタイプなら肌にやさしい]
洗顔ブラシを使ったり、コットンやティッシュなどを使ってふき取るタイプの洗顔料をを使っている方もいることでしょう。なにか道具を使ったほうが、ただ洗顔料で洗うだけより、汚れが落ちるような気がします。でも、これは逆。
皮膚はひじょうにデリケートですから、ちょっとした刺激にも敏感です。特に日本人は皮膚の薄い人が多いので、手でゴシゴシ洗うだけでも摩擦が起こり、皮膚に刺激を与えます。さらに洗顔料などをいろいろ使った上にブラシを使うとなると、皮脂膜がなくなるどころか、傷までつけてしまうかも。また、ふき取るタイプのクレンジング剤だと、どうしても皮膚をこするので、濃いメイクのときは、何度も繰り返してこすることになり、皮膚に大きな負担をかけ、肌を傷める原因になります。
オリーブオイルや乳液をコットンにつけて、メイクをふき取っている方もいるようです。ある程度は落ちるでしょうが、毎日のメイク落としに使うのはちょっと考えもの。化粧品は化学物質なのでオリーブオイルや乳液では落としきれない油分が混じっています。洗い残しがあれば、化粧品の化学物質は肌にトラブルを起こす原因になりかねません。オリーブオイルは食用ですし、乳液は保湿のためと目的が違います。本来の目的にあったクレンジング剤を使うほうが、きちんとメイクや汚れを落とすことができるでしょう。
メイクをしているだけでも肌に負担がかかっているため、メイクはできるだけ早く落としたいもの。肌に負担をかけずに汚れを落とすには、洗い流すタイプのクレンジング剤を選ぶとよいでしょう。
上手に洗うには、まず手を洗って汚れを落とし、顔を湿らせてからよく泡立てて、顔を包み込むようにして洗います。クレンジング剤はできるだけ泡立てるのがポイント。よく泡立てれば、泡が指とのクッションの役割をするので、指の摩擦の刺激も少なくてすみます。力を入れたりこすったりせず、優しく洗うことも大切です。最後に、耳の周りやあごの下、髪の毛の生え際など、洗い残しがないか十分にチェック。汚れも洗顔料もきちんと落として、清潔な肌に戻してあげるのが、肌にとって一番大切なことです。
---2000.2.12 (c) 2000 by Mica Okamoto ---
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