友人に薦められ、買い物ついでにNOHO地区（ブロードウエイを境にしたSOHOの東側）にできたMOMA（近代美術館）のミュージアムショップに出かけてきました。ミッドタウンの美術館わきにあるショップに比べると、扱っているブランドはほとんど変わりませんが、この新しい店舗はとても広くて明るく、いかにもダウンタウンっぽい雰囲気。

　インテリア雑貨をはじめ、ステーショナリー、玩具、アクセサリーとデザイン性の高いユニークな商品が豊富に揃っているのがこの店の特徴で、ニューヨークでも楽しく買い物ができる雑貨屋の一つです。

　そこで発見したものは、なんとあの無印良品。店内の一部にＭＵＪＩコーナーが設置されており、よく見てみるとウィンドウにも見慣れた無印良品の小豆色（？）のロゴ入りバナーが商品と共にディスプレイされているではありませんか。

　もちろんアメリカにおける知名度はゼロに近いわけですが、旅行先のロンドンでMUJIの店を訪れ、すっかりファンになってしまったというニューヨーカーも少なくありません。シンプルでスタイリッシュなデザインはまさにニューヨーカー好みといえそうです。

　ロンドンで成功していることもあり、NYへの本格的な参入を前に様子を見ているに違いないと、勝手に決め付ける私は値段などをくまなくチェック。現在MOMAショップに置かれている製品はほんの数アイテムで、例えばバインダー、シャープペン、ビジネスカード入れに、コンパクトミラー、アトマイザーと、とても中途半端な品揃え。MUJIの良さを十分に発揮できていないどころか値段は日本の1.5倍位（日本のプライスシールもついているので丸分かり）で、アメリカ人にとってはちょっと高く感じられてしまうのが残念なところです。

　電化製品や車、寿司、グリーンティーに続き、MUJIもグローバル化をはかることができるのか？　Japaneseブランドの活躍を応援しながら、MUJIのNY店がオープンする日を来るのを待ちたいと思います。