[No.34:ニューヨーカーは黒が好き?!]
ファッションには毎シーズン示し合せたかのように、デザインやカラーのトレンドというものが存在します。たとえば今シーズンは、ロマンティック、アーミー、色はレッド、ブラックといったように。
デザイナーが打ち出し、マスコミによってつくり上げられる流行は、必ずしも一般大衆に受け入れられるとは限りませんが、常に最先端を追いかける日本人は、敏感に反応しているように見えます。
何故こんな話をしているかというと、ニューヨーカーは世界で何が流行って
いようが、とにかく黒を着ている人が多いんです。特にマンハッタンでは上か
ら下まで黒ずくめという人があっちにもこっちにも。
反対にLAはというと、カジュアルでカラフルなデザインが断然主流。青い空にパームツリー、ビーチときたら、やっぱり黒い服は似合いませんよね。住んでいる人や土地柄、気候によってファッションにも大きな違いがあると言えそうです。
ブラックは、細く見える、無難、コーディネートしやすい、汚れが目立たないなど多くのメリットから、一般的に人気のある色ではありますが、やはり都会的でクールに見えるというのが一番の理由なのかも。
私も黒い服が大好きで、気が付くといつも同じような服ばかり購入しており、クローゼットの中は真っ黒。しかし黒い服というのは、素材によって色褪せしやすいというのが悩みです。
特にアメリカでは洗濯時に乾燥機を使用するので、すぐにグレーっぽくなってしまいます。この間イギリスのPersilという会社では、黒い衣服専用の洗濯洗剤をつくっており、これを使うとカラーがよみがえるという噂を耳にし、欲しい!と思ったのですが、残念ながらアメリカでは売られていないとのこと。本当に効果があるなら、NYでバカ売れは間違いないでしょう。
今年の春夏は白とベージュが流行るようですが、ニューヨーカーのファッションにどのような影響を与えるのか楽しみです。
---2002.1.22 (c) Kayoko Okochi ---
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